育毛剤はいつから使用するべき?
思った時が開始時期
育毛剤を使用し始めるのに明確な使用開始時期の決まりはありません。20代から育毛を始めるのが良いという人もいますが人それぞれです。「いつから育毛剤を使えばいいんだろう?」と考えたことがある人は、そう思った瞬間が使用開始時期です。
自分の髪の毛に不安や違和感があるから出てくる疑問です。まだ若いから、髪が元気だからと先送りにせず「転ばぬ先の杖」感覚で早めにケアを始めるのも元気な髪を維持していく秘訣です。
頭皮環境で決める
鏡で自分の頭皮環境をチェックします。薄毛になる人の原因は様々ですが、薄毛になる頭皮環境は似ています。
- 以前と比べて髪の毛が細く、弱々しい感じになっている
- 頭皮が脂っぽい
- 頭皮が荒れている、赤く炎症を起こしている
髪の毛が細くなっているということは十分な栄養が毛穴に送られていないと考えられます。そのままの状態で放置していれば薄毛の危険性を伴います。しっかりと改善してあげる必要があります。
また脂っぽい頭皮は、汗などによる皮脂の分泌過多状態です。不衛生且つ毛穴が詰まってしまっていると考えられますから、髪の毛が元気に育つことが難しくなってきます。放置すれば毛穴が完全に詰まって毛根が死滅してしまうことも考えられます。
炎症を起こしている場合は赤信号です。皮脂の分泌過多によって菌が繁殖してしまっている状態です。先にも述べましたが毛根にも影響を及ぼしかねない危険性があります。皮脂の分泌を抑える育毛剤の使用をおすすめします。
これらは髪の毛が抜けやすい危険な状態です。直ちに改善措置を行うべきです。
変化を感じたら使う
頭皮環境をチェックして特に問題ないとしても、自分自身で違和感があったら使いはじめるべきでしょう。10代、20代の若い世代でも例外ではありません。大丈夫と過信していると、大変なことになるかもしれません。
髪の毛は1日に平均して50本~100本程度抜けるといわれています。とはいえ目に見えて抜ける時と知らない間に抜けている時がありますから自分ではあまり実感がないものです。「少し抜け毛が増えたかな?」と感じるようなら使いはじめるのがいいでしょう。
確信できる抜け毛なら尚更です。ショックのあまり愕然としてしまうこともありますが、諦めずにケアしていきましょう。例えば寝起きの枕に大量の髪の毛が落ちていたり、シャンプーをしている時に沢山髪の毛が抜けてしまうなどの場合には、直ちに育毛剤の使用を始めることで頭皮と毛髪の活力の改善が期待できます。
育毛剤使用の目的と副作用
間違えると危険!育毛剤の用途
育毛剤は一部を除き基本的には「医薬部外品」で、同じような効果がある発毛剤の「医薬品」と明確な違いがあります。「医薬品」は効果が確認された治療目的のものです。「医薬部外品」は効果が期待される成分が一定以上配合されているもののことです。
育毛剤は頭皮環境を整備することで髪の毛が生えやすい状態を作り出すものです。頭髪に不安があり近い将来薄くなってしまいそう、もしくは薄くなってきているなという人は、育毛剤で頭皮環境作りが最適です。
一方の発毛剤は、新しい髪を増やすことが確認されているものです。完全に抜けてしまった状態から髪の毛を再生しようとするなら発毛剤を使用しますが、いくら発毛力が高くても発毛剤は髪の毛を生えさせる為のもので、今ある髪の毛を保護し育成することには向いていません。
抜け毛が気になる方は、育毛剤を使用してください。間違えると大した効果も得られないどころか、20代にして髪の毛が抜け落ちてしまう可能性もあるので注意が必要です。
副作用はないのか
育毛剤にはある意味で副作用はないといえます。(一部の医薬品指定されている育毛剤は除く)育毛剤には副作用はないという文言も見かけたりしますが、「副作用」とは医薬品などに適用されるワードで、医薬部外品には適用されません。
そのため、身体に何らかの良くない症状が出ても表現的には副作用とはなりません。ですが医薬部外品の育毛剤を使用して出る良くない症状を副作用として定義するなら、全ての育毛剤に副作用はあります。
育毛剤に含まれる成分で副作用が確認されている成分は、医薬品指定の成分「ミノキシジル・エタノール」、飲む育毛剤として医薬品指定されているプロペシアに含まれる「フィナステリド」などがあります。代表的な症状としては[吐き気や頭痛、めまいや血圧上昇、手足のむくみ、精子減少や勃起不全 etc]などが起こります。
医薬部外品であっても、様々な成分が配合されている育毛剤ほど症状が出やすいのが、アレルギーです。頭皮湿疹やかぶれなど頭皮トラブルを引き起こすことも考えられます。どの成分と相性が悪いのかは個人によりますが、多くの成分の何かが自分とは合わないということなので、医師に相談したり使用を中止することも検討して下さい。
次に多いのが初期脱毛です。使用し始めてすぐに脱毛が起こることがあります。これは副作用というよりも、古い髪が抜け落ちている状態で、より良い頭皮環境を作っていく上で必要なものです。
とはいえ大量に抜けることも考えられるので心配な人はクリニックなどを受診して下さい。
*副作用が強い成分の中でも、特にプロペシアのフィナステリドはAGAの薄毛治療でも使用される効果が高いもので、試してみる価値はあるでしょう。
育毛剤の効果的な使い方
いつ使うのがより効果的?!
夜のお風呂上りがベストタイミングです。お風呂上りは血流が促進されていて、成分の浸透力が上がります。また頭皮が清潔だということも大きな理由です。加えて、眠っている間に成長ホルモンの分泌が促進されるので、より効果を引き出すことが期待できます。
1日1回使用するとだけ明記されているものや、商品によっては朝と夜の2回と書かれているものもあります。1回であれば夜のお風呂上りに、2回であれば外出前とお風呂上りに使用するのがいいでしょう。
ただ朝の外出前は注意点もあります。塗布しすぎるとゴミやホコリが毛穴に詰まってしまうことも考えられるので塗りすぎには注意して下さい。また外出先で汗をかいて育毛剤が流れ落ちてしまい効果が出にくいことも考えられます。
育毛剤の効果的な塗布の仕方
①シャンプーで頭皮と髪を清潔にします。この時爪を立てないように指の腹で頭皮を洗うのがポイントです。頭を洗うという表現が使われるように、髪を洗うというよりも頭皮と一緒に髪を洗う感覚です。しっかりと洗い流して下さい。
②しっかりと頭皮の水分を拭き取り、髪をドライヤーで乾かします。(商品によって髪は濡れたままでという時もあります)ポイントは頭皮を乾かすことです。水分が残っていると育毛剤の成分が薄まって効果が出にくくなります。
③5cm感覚で髪に分け目を作り、頭皮に直接育毛剤を塗布します。指の腹で馴染ませながら進めてください。多めに塗布したからといって大きな効果が得られる訳ではないので、説明書の容量を守りましょう。
④マッサージしてしっかりと頭皮に浸透させます。指の腹で優しく頭皮を揉むようにしてマッサージしてあげて下さい。
育毛剤の併用は可能か
効果はあるが少し薄いのでもう一つ別のものを併用したいという人も中にはいるでしょう。併用することが可能な商品もありますが、そうすることで効果が得られるかどうかは人それぞれです。商品によっては「併用は絶対に避けて下さい」と説明文があるものもあります。
また医薬品との併用を検討している場合は、必ず医師の判断を仰いでください。素人判断の併用は危険です。
少しずつでも効果が実感できているのなら、焦らず持続していくことが一番の解決方法になることもあります。もし効果に不満があるようでしたら、一度医師に相談しましょう。
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