体の外と中から薄毛対策
対策方法
男性にとって毛髪に関する悩みは尽きないもので、20代であろうと60代であろうと、年齢に関係なく悩まされるのが薄毛です。薄毛に気づいたり、悩み始めることで多くの男性が薄毛対策や抜け毛予防を始めるものですが、その対策方法は人によって様々です。
育毛剤を使ってみたり、シャンプーを育毛シャンプーに変えてみたり、発毛治療のために専用のクリニックに通う人もいます。
また近年の育毛剤は、薄毛の原因別に対応できる成分が配合されているため、自分の薄毛のタイプに合わせて選ぶこともできます。ですが、薄毛や抜け毛の対策としていくつ方法があっても、自分の薄毛の原因にしっかり合わせた対策でなければ、症状が改善されることはなく、薄毛の進行を止めることもできません。
生活習慣の改善
薄毛や抜け毛の原因となっているものが、日常的な生活習慣の中に隠れていることもたくさんあります。20代という若い年齢であっても、以下のような生活習慣を送っていれば、頭皮には悪影響となり、いずれ薄毛や抜け毛を進行させてしまうことになります。
- 慢性的なストレス
- 喫煙や飲酒
- 栄養バランスの崩れた食事
- 刺激の強い食事
- 睡眠不足
これらの悪い生活習慣は、長い時間をかけて体にしみつくことで頭皮に悪影響を及ぼし、薄毛を進行させてしまう原因となるものばかりです。
薄毛や抜け毛予防として、育毛剤を使ったり育毛シャンプーを使ったりと、体の外側からのケアにばかり気をとられがちですが、これらの生活習慣を改善するだけでも、頭皮にはいい影響を及ぼします。
薄毛のためにできる対策は、体の外側からだけでなく、体の内側にもあることがわかります。
体の中から育毛剤
体の中からできる薄毛対策は、このような生活習慣の改善の他に、育毛剤を内服するという方法もあります。内服するタイプの育毛剤として処方されているのは、「プロペシア」と呼ばれる治療薬です。主にAGA男性型脱毛症の治療に用いられる内服薬であり、主成分はフィナステリドと呼ばれる成分です。
高い効果を得られるとして、多くの男性から支持を集めていますが、医薬品でもあるため、副作用が出る可能性を含んでいます。
副作用は、どんな人にも必ず現れる症状ではありませんが、誰にも現れない症状であると断言することもできません。発毛や育毛の効果が高ければ高いほど、副作用のリスクは高くなることを、しっかり理解したうえで内服することが大事です。
睡眠と薄毛
普段何気なくとっている睡眠は、発毛や育毛に大きな影響を与えます。
20代や30代という若い年代であれば、多少の睡眠不足ならば、たいした影響を与えないと思い無理をしてしまいがちですが、頭皮には間違いなく悪い影響を与えてしまいます。睡眠と発毛は深いところでつながっており、切っても切れない関係にあります。
睡眠の効果
睡眠が人間の体にもたらす効果はとても大きく、重要な働きをします。
大きく分けると休息、修復、成長の3つの効果があり、良質な睡眠をとることで毛髪や頭皮だけでなく、体のあらゆる部位にこれらの効果をもたらします。しっかり休息させ、ダメージを受けた細胞や機能を修復し、最終的に成長を促します。
人間は睡眠からこの3つの大きな効能を受けることにより、健康的で健やかに過ごせる体を維持しています。
就寝中の育毛
人間の体は、日中に受けたダメージを寝ている間に修復しますが、髪の毛についても例外ではありません。就寝中に成長ホルモンが分泌されることで発毛が促されたり、日中に紫外線などから受けたダメージの修復をしたりします。
人間の毛髪を形成している大事な栄養素の1つにタンパク質がありますが、タンパク質の分泌を促しているのが、脳の下垂体から分泌される成長ホルモンです。
特に午後10時から午前2時の間は成長ホルモンの分泌が活発になる時間帯であり、この時間帯に、発毛の元でもある毛母細胞が活発化することにより、健やかな毛髪の発毛が促されます。そのため、この大事な時間帯にしっかり睡眠時間が確保されていなければ、ダメージを受けた髪の毛が修復されることもなければ、元気な毛髪の成長も望めなくなってしまいます。
睡眠の質
睡眠の質は、「長時間寝る」という方法ではカバーすることはできないため、ただ睡眠時間を確保するだけではなく、中身の濃い良質な睡眠をとる必要があります。睡眠を促すメラトニンと呼ばれる物質がしっかり分泌された、質の良い眠りをとることで、毛髪を促す毛母細胞の働きが活発化します。
何度も就寝中に目が覚めてしまうような睡眠ではなく、レム睡眠とノンレム睡眠を繰り返す理想的な睡眠をとることが大事です。
睡眠不足が原因の薄毛
ストレス
睡眠不足によって、成長ホルモンの分泌量だけが薄毛に影響を与えているわけではありません。睡眠不足によって引き起こされるストレスにも原因があります。充分な睡眠を得られないことでストレスを感じた体は、自律神経が乱れ、ホルモンバランスも崩してしまいます。
ホルモンバランスが崩れてしまうと、毛髪のサイクルにも乱れが生じ、正しい発毛リズムを刻めなくなることでやがて健やかな毛髪が育たなくなり、細くなって抜け落ちてしまいます。
睡眠が足りていない体は、想像以上にストレスを感じ、頭皮に悪影響を与えてしまうのです。
低い優先順位
人間の体は、修復が必要なところや、エネルギーを必要としているところがあれば、それぞれ生命維持に重要な役割を果たす内臓機能を優先的に、補填していきます。
生命維持に関わる臓器や機能を優先していることから、頭皮や毛髪へのエネルギーの供給は優先順位が低く、重要な機能に大量にエネルギーを使用してしまえば、頭皮や毛髪までは充分なエネルギーと栄養が供給されなくなってしまいます。
そのため、せっかく就寝中に頭皮や毛髪の修復作業をしたくても、他の機能の補修にエネルギーを使ってしまえば、毛髪へのエネルギーは不足し、充分な栄養が与えられないため、薄毛や抜け毛が進行してしまいます。
毛髪のために朝できること
朝日を浴びる
良質な睡眠に欠かせないメラトニンは、朝の目覚めと共に、しっかり太陽の光を浴びなくては、夜の就寝前に分泌されなくなってしまいます。
まずは朝、しっかり朝日を体に浴びることでメラトニンの元となるセロトニンが分泌されます。日中分泌されたセロトニンが、夜になりメラトニンに変化することで眠りを誘導し、質の良い睡眠をとることができるようになります。
またメラトニンには、ストレス軽減などの効果もあるため、よりスムーズに分泌されることで、ストレス軽減と良質な眠りの両方を実現することができます。
できるだけ睡眠時間を整え、毎朝決まった時間に太陽の光を浴びることが、ポイントです。
朝のシャンプーをやめる
朝の身だしなみとして、出勤前や通学前に洗髪する人もいます。
頭皮にある皮脂は、乾燥や雑菌から守る役割も果たしていますが、過剰に分泌されてしまうと、頭髪環境を乱し、薄毛の原因となってしまうものです。洗髪により、過剰に分泌された皮脂や汚れを落とす必要がありますが、保湿という役割を果たしている皮脂まで必要以上に落としてしまうと、かえって頭皮にとってよくありません。
朝の洗髪で、重要な役割を担っている皮脂まで落としてしまうと、外出する前にバリアー機能を失った頭皮状態となり、とても無防備で危険です。
頭皮トラブルを回避するためだけでなく、薄毛や抜け毛予防対策としても、外出前の朝のシャンプーはできるだけ控える方が賢明です。
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