育毛剤の具体的な効果は?
育毛剤は毛を育てる
育毛剤は、名前の通り、毛を育てる薬です。そのため、現在生えている毛を太く強くしてくれる効果や、頭皮が髪にとって良好な環境になるように整えてくれる効果はあります。現在生えている毛にアプローチするものだと考えればよいでしょう。
一方、現在生えていない毛には効果がありません。つまり、全く髪が生えていない場所に育毛剤を塗ったからといって、基本的には髪が生えてくることはありません。
育毛剤と発毛剤の具体的な違いは?
育毛剤と発毛剤には明確な違いがあります。それは、医薬品かどうかということです。ほとんどの育毛剤は医薬品ではないため、気軽に購入することができます。一方、発毛剤を購入するにあたっては病院に行く、薬剤師に相談するなど、面倒な手続きを踏む必要があります。
20代の方で、少し髪が気になってきた、というレベルですと、まずは育毛剤で問題ないといえます。20代など若い方であっても、育毛剤で対処しているけれどもう少し強いものを利用したい、ということであれば、発毛剤を利用してみるのが良いでしょう。
育毛剤のメカニズムは?
育毛剤は頭皮に栄養を与えることで毛を育てる
商品によって異なりますが、基本的には育毛剤は頭皮に栄養を与えることによって髪の毛の状態を改善してくれるというものです。髪の毛と頭皮の関係についてですが、健康な髪の毛が成長するためには髪の毛を作る素となる栄養分が運ばれることが重要になります。育毛剤は頭皮に栄養を与えることにより、髪の毛を作る材料を供給してくれます。
また、育毛剤には頭皮の代謝を活性化する働きもあります。頭皮の血行が悪く、代謝が良くない状態だと、頭皮の老廃物が外に排出されません。そのような状況では、栄養分が必要な場所に上手く届きません。
さらに、髪の毛が育つ土壌としては不安定な環境であるため、せっかく生えてきた髪の毛が細くなったり、抜けやすくなったりしてしまいます。育毛剤は頭皮の血行改善により、頭皮に栄養がいきわたりやすい環境を作ってくれます。
育毛剤には副作用がある?
タイプにより副作用は異なる
育毛剤にはさまざまなタイプのものがあり、タイプによって現れる副作用は異なります。一般的には、医薬品に該当するような強い商品ほど副作用のリスクが高いとされています。
例えば、AGAに対応するような強い商品の場合は副作用が顕著です。男性ホルモンを抑制する作用があることから、男性機能障害などが発生することがあります。このタイプの商品は医師から処方されて購入することがほとんどですが、何か問題が生じたら医師や薬剤師に相談してみてください。
また、薬局等で購入できる育毛剤にも含まれる、ミノキシジルという成分はかぶれなどの副作用を引き起こすことがあります。この成分は多くの育毛剤に含まれています。薬局で販売されているような育毛剤を使用している場合でも、副作用には注意が必要です。
副作用を我慢して育毛剤を利用していても効果は出ませんし、慣れで治る副作用はほとんどありません。むしろ、副作用は頭皮の環境を悪化させるため、副作用の出る育毛剤を利用すると逆効果です。さらに、副作用が出ているにも拘らず継続して育毛剤を使用することにより、一層重篤な副作用に発展する危険性があります。
薬局で購入できるような通常の育毛剤を用いて副作用が出るようであれば、天然由来成分の育毛剤など、肌への刺激が少ない育毛剤への切り替えを検討してみてください。特に、ミノキシジルの有無を1つの指標として育毛剤選びを行うことをおすすめします。
育毛剤の効果的な利用方法は?
育毛剤は清潔な頭皮に用いる
育毛剤が頭皮の環境を整えることからもわかるように、太くて強い髪を育てるにあたっては頭皮の衛生状態が重要なカギを握っています。育毛剤を用いる前には洗髪して頭皮の衛生環境を整えるようにしましょう。夜に洗髪したうえで、夜と朝に1回ずつ育毛剤を塗布するのが好ましいといわれています。
また、洗髪の頻度については注意が必要です。20代くらいの頭皮の皮脂分泌が盛んな方であれば、何度洗髪しても問題ありませんが、年齢を重ねていくと、頭皮の皮脂が分泌されにくくなります。
頭皮が乾燥してしまうと、育毛剤の浸透が悪化し、頭皮に栄養分を届けるという観点で好ましくありません。洗髪の頻度は自分の年齢や頭皮の状態を考慮して決定するようにしてください。
生活習慣の改善を行う
頭皮に栄養を届けるためには、しっかりとした食事から栄養を摂取することが重要です。野菜や果物を食べることにより、髪の毛に必要な栄養素を摂取できます。一方、ジャンクフードなどの、栄養があまりない食事を続けていると、髪の毛から栄養素が抜け出てしまい、育毛剤を使っていても髪の質が落ちてしまいます。
アルコールを多量に摂取する生活を送っている人も生活を改めるようにしてください。アルコールを分解するためには髪に必要な栄養分を消費してしまうため、アルコールを多量に摂取する生活を続けていくと髪の毛を作る栄養素がなくなってしまいます。
また、十分な睡眠は髪の発育のために重要です。忙しい中でも規則正しい生活を心がけるようにしましょう。寝る前にスマートフォンやパソコンを見ることは質の高い睡眠を妨げるため、避けた方が良いでしょう。さらに、髪の健康のためには適度な運動が大切です。運動を行うことにより、頭皮の血行を改善し、代謝をよくすることができます。
そして、入浴方法も見直す必要があります。髪の健康を考える上では代謝と血行がキーワードになります。忙しいビジネスマンの場合は入浴がシャワーだけになりがちですが、これは好ましくありません。忙しいときでもしっかり湯船につかってリラックスする習慣をつけましょう。これにより、全身の血行が良くなりますし、メンタル面でも好ましい効果があります。
洗髪の際にはシャンプーブラシでマッサージ
育毛剤をただつければ育毛効果が現れるというわけではありません。育毛効果を高めるためにはシャンプーブラシで頭皮に適度な刺激を与えながら洗髪することが重要です。指でマッサージしながら洗髪しても問題ありませんが、男性の多くは爪を立てて洗髪しがちです。
頭皮を洗う時に爪を立ててしまうと、頭皮に傷がつき、雑菌が繁殖してしまいます。これでは頭皮環境の改善の観点で逆効果になってしまいます。シャンプーブラシを用いて、頭皮に傷をつけることなく優しく丁寧に洗髪するようにしてください。つむじのあたりから外側に向かって、円を描きながら少しずつ洗っていくと効果的です。
短期的な効果を求めない
育毛剤を使い始めてすぐは、効果を実感できずに悩むことが多いはずです。育毛剤の原理は前述のように、頭皮環境を整えることにより、太くて強い髪が育つようにする、というものです。
頭皮環境が改善するまでにもある程度時間がかかりますし、髪の毛の生え変わりのサイクルを考えると、実際に頭皮環境の改善が髪の毛に反映されたと感じられるようになるのはかなり先の話です。
また、生えていなかったところから生えてくるというものではないため、変化が生じていても気づきにくいといえます。育毛剤は基本的に3か月で効果がわかるとされていますが、実際のところは半年~1年くらい使ってやっと効果が実感できるというような性質のものです。すぐには育毛効果を実感できなくとも、せめて半年はあきらめずに使い続けるようにしましょう。
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