頭皮環境を整えて薄毛ケア
薄毛や抜け毛が気になる人のために、頭皮ケアを目的としたシャンプーなどがいろいろ販売されていますが、頭皮環境を整えることは、薄毛ケアに繋がるのでしょうか。
実際には、頭皮の皮脂や汚れが原因で薄毛や抜け毛を誘発するようなケースは、ないというわけではありません。そのため、日頃から頭皮環境を整えるようなケアを行うことは、薄毛や抜け毛予防対策になります。
しかし、早い人では20代から発症するといわれているAGA(男性型脱毛症)については、頭皮環境とは直接関連性がないため、頭皮環境を整えるようなケアをしていても、薄毛予防や改善効果についてはほぼ期待できないでしょう。
では、頭皮の皮脂や汚れが引き起こす薄毛というものにはどのようなものがあるのか、詳しく見ていくことにしましょう。
脂漏性脱毛症について
脂漏性脱毛症は、過剰に分泌された皮脂が毛穴を塞ぐことにより引き起こされる脱毛症です。皮脂が毛穴を塞ぐことにより、その周辺の頭皮に存在している常在菌が異常に繁殖するため、炎症を引き起こしてしまうのです。これにより、抜け毛を招くとされています。
また、長期間洗髪しないなど、頭皮を不潔な状態にしていたり、逆に、シャンプーのし過ぎでも皮脂の過剰分泌を引き起こすとされています。さらに、自律神経の乱れもその要因となるため、できるだけストレスは溜めないように心掛け、上手く発散することが大切です。
粃糠(ひこう)性脱毛症について
粃糠性脱毛症は、フケが毛穴を塞ぐことにより発症する脱毛症です。こちらも脂漏性脱毛症と同様、抜け毛を招く要因は、毛穴が塞がれることによる炎症です。フケを発生させる要因には、頭皮の乾燥などが挙げられます。
フケとは、古い角質が剥がれ落ちたものですが、頭皮に適量の皮脂がある場合は、これと混じり合って垢となり、洗髪する際に流れ落ちるため問題はありません。しかし、頭皮が乾燥している場合には、古い角質のまま頭皮に溜まっていくため、頭を触ったり、掻いたりするなどの刺激を受けることで、容易に剥がれ落ちてしまうのです。
これらのことから、過剰な皮脂やフケなどの頭皮の汚れにより、抜け毛や薄毛に繋がる可能性があります。しかし、このような脱毛の症状は非常に稀なケースであり、そう頻繁に起こるものではありませんが、髪の健やかな成長のためには、頭皮環境が整っていることが重要といえます。
ただし、頭皮の過剰な皮脂や汚れが良くないからといって、1日に何度も洗髪することはよくありません。特に20代の男性は新陳代謝が活発であり、皮脂や汗が気になるからといって日に何度も洗髪する人もいるようですが、洗い過ぎも頭皮環境を悪化させる要因となります。
洗髪は、基本的に1日に1回を心掛け、力をいれて爪を立てて洗うのではなく、指の腹で優しくマッサージするように洗うのがコツです。
頭皮の皮脂が気になる人におすすめの育毛剤とは?
育毛剤にはさまざまなタイプのものがありますが、頭皮の皮脂が気になる場合は、頭皮環境を整えて、薄毛ケアができるものがあります。このタイプの育毛剤は、頭皮環境を整える働きのあるチオキソロンやビタミンB群などの成分が配合されており、皮脂の過剰な分泌を抑える効果が期待できます。
特に、皮脂が気になるという20代の男性などにもおすすめです。また、このタイプの育毛剤は、副作用の心配などはありません。
育毛剤は、使用し始めてすぐに効果が現れるというわけではありません。一般的には3カ月~半年程度はかかるとされており、その効果にも個人差があるため、全ての人が効果を感じるというわけではありません。
また、育毛剤は、医薬品や医薬部外品などに分類されているものも多く、有効成分が配合されているため効果が期待できますが、合わないものを使用した場合には、副作用の恐れがあります。この副作用は誰にでも必ず起こるというわけではありませんが、中には痒みや炎症などの症状が出る人もいるため、注意が必要です。
このコラムが気に入ったら
ぜひ「いいね!」をお願いします♪
みんなに役立つ情報をお届けします。